降車時の注意 あっドアが!

 こんにちは、野村です。


 学生の時です。場所は家電量販店の駐車場。クルマを降りようとドアを半分ほど開けたその時、ビューンと突風が吹きました。


 あっと思った瞬間、ドアは大きく開き、隣に止まっていたクルマの側面に勢いよく当たりました。ガンと、大きな音を駐車場内に響かせて。


 慌てて隣のクルマを見るとドライバーは乗っていません。このまま行こうかと、セコイ気持ちが一瞬頭をよぎりました。アカンアカン、それはアカンと思い直しました。


 そこへ買い物のビニール袋を下げた中年女性がクルマに近づいてきました。女性は「当たりましたね。当たりましたね。」と同じことを二度繰り返しました。


 店の出口から駐車場に入ってきたときに、ドアが当たった瞬間を見て、音を聞いていたようです。


 スイマセンとワタシは近づいて謝りました。ところが怒られると思ったのですが、女性はいいですよと、馬に飛び乗るガンマンのように、颯爽とクルマに乗り込んで去って行きました。(カッコいい、男前です。)


 ワタシが正直(ちょっとヤマシイ気持ちに一瞬なりましたが)に謝ったこと、女性のクルマが古くドロドロであちこちへこみがあったことで、修理するよう言わなかったのかもしれません。


 助手席側のドアに縦に筋とへこみがあるクルマにもう一度頭を下げながら、やってしもたなと思っていました。


 事故再発防止研修で、突風によりドアが大きく開いての事故を時々聞きます。そんなことはないと思わないでください。他人に起きることは自分にも起きる可能性があります。天候が悪いときには、特に注意してドアを開けるようにしましょう。
                                           (野村幸一)

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