傲慢 その3

 こんにちは、野村です。 前回の続きです

 

 支店長に対する安全運転の管理者研修の準備をしている際に、「お前たちは傲慢だ!」と上司から叱責されました。

 

 それは、研修で走行するルート設定のため会社を出ようとするときでした。そしてこう言われました。

 

 「座学部分の内容を検討する際にはなかなか手を付けない。やったことがない難しいと。なのによく知っている運転実技部分には、嬉々として取り組み出かけようとする。」と。

 

 われわれは不安だったのです。それが初めての管理者研修の実施だからです。で、知らないとか分からないとかいう言葉を簡単に口にしていました。自信のなさから。

 

 出来ていないことに時間をかけるべきなのに、それは先送りをして、得意でする必要がないことにことさら時間をかけ、たっぷりと手を加えていました。

 

 出来ること、やったことがあることには自信たっぷり。一方、初めてのことやよく知らないことにはしり込みをする。つまり、自信があるのではなく、単に傲慢なのです。そして卑屈なのですね。

 

 「それは自信ではなく傲慢な態度だ。傲慢とその裏返しの卑屈でなく、自信そして謙虚な態度になれ。」と強く指摘されました。

 

 本物のプロになりなさいと言われたことを、今も忘れないようにしています。

                                           (野村幸一)

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