ある事業所で、軽い追突事故を起こして運転者が帰ってきました。
管理者
「前から、君は車間距離を詰める傾向があるから、あけるように言っていただろう。あけていないから追突事故を起こすんだ!」
「そういう考えだから、追突事故を起こすんだ!」
「割り込まれたと感じるのは、そもそも車間距離が短すぎるからだ。車間距離をあけていれば、割り込まれたとは感じないはずだよ」
「車間距離を十分あけていれば、隣りの車線から車が前に入ってきても、割込みではなく単なる車線変更になる」
「そう、車線変更なら君も腹も立たないし、何よりも安全だ」
運転手
「車間距離をあけると割り込まれるじゃないですか。割り込まれると腹も立ちますし。だから、あまりあけないようにしているんです」
「どうしてですか?割り込まれるほうが危険だと思いますよ」
「どういうことですか?」
「車線変更ですか?」
「ふーん。そんな考え方もあるんだ」
■今月の教訓
他車から割り込まれたと感じたら、それは「車間距離が短かったせいだ」と思い直してみませんか。そうすれば、腹も立ちませんし、何よりも安全運転にもつながりますよ。