野村です。
ときどき、クイックマッサージを利用します。肩や首のこりをとってもらっていると、心地よくなって眠ってしまうことがあります。
さて、先日の話しです。ある企業様に事故再発防止研修をご利用いただきました。
受講者の方と一緒に、本社ご担当者様も同行されていました。
ご担当者様は、運転適性診断(SDペーパーテスト・ドライビングチェック)に立ち会ったり、車に同乗したり、事故の振り返りの面談に同席されたりしていました。
私は、問題なく安全研修は進んでいるように思っていました・・・
ところが、休憩の際、ご担当者様にこんなことをいわれました。
「うちの社員の受講態度の良さに、指導しているインストラクターが心地よくなっていませんか?」と。
厳しいご指摘です。慌てて、インストラクターにいわれたことを伝えました。
自分のことを素直に聞いてくれたり、熱心であったりすると、ひとは自分が認められたと感じます。心地よくなってしまいます。
確かに、インストラクターは、受講者の素直な態度や大きな返事によって心地よくなりがちです。しかし、インストラクターは、そこがこらえどころです。
心地よさから目が曇り、「分かってくれた。改善された」と考えていては、的確な診断や評価はできません。
研修の場では、共感性や一体感を作りながらも、冷静な判断が求められると思います。
「心はホットでも、頭はクールに」が大切です。
(野村幸一)