こんにちは、野村です。先日の続きを書きます。
丁寧な運転手さんとは、介護タクシーの運転手さんです。ちなみに、弊社では、福祉有償運送協力者講習をおこなっていますが、今回送迎をお願いしたのは、介護タクシーです。
運転手さんは、介護タクシーに従事して3年とのことです。どうして、この仕事をすることとなったかを尋ねると、「重い話ですが」と前置きをしてから話してくださいました。
お二人いるご兄弟が、45歳と52歳のときに病気になり社会復帰ができなくなったそうです。
「面倒をみるため、仕事を休んだり、出張を途中で帰らなくてはならなかったり。そのころは、正直、誰か代わりにやってもらえないか、と思っていました。偶然、介護タクシーのことを知り、60歳をきっかけに、二種免許証を取得し、この仕事についたのです」と静かに話されました。
笑顔で、こんなこともいわれました。
「介護を受ける方もちろん、介護をされている方も大変です。だから、ご家族の代わりになろうと思ってやっています。偉そうなことをいうようですが、日々、一期一会と思って仕事をし、手を抜かないことを心がけています。死ぬまでに何人の方と出会えるか、楽しみにしているんですよ。」
なんと素敵で、素晴らしい!
安全運転に感心し、真摯な態度に感動して、爽やかな気持ちになった一日でした。
(野村幸一)