野村です。大阪もようやく朝晩は涼しさを感じるようになってきました。
さて、秋の全国交通安全運動も間近ですが、このような時期に事業所様で行われる運転講習会等で、弊社のご提供している安全運転研修プログラムの一つである安全運転講義をよくご利用いただいています。
安全運転講義では、「事故を起こして欲しくない、1件でも事故を減らしたい」という想いで話をしています。
ですから、受講される方の真剣なまなざしや、大きなうなずきを見ると、勇気づけられて話に力が入ります。ましてや一生懸命にメモなど取っていただけると、もう感涙ものです。
しかし、油断は禁物です。
ある講習会でのことです。最後尾に座った方が、開始と同時にペンを必死に走らせてくれているではありませんか。
その姿をみた私は嬉しくて、机の間を後ろまで歩いて行き、「熱心にメモをお取りいただき、有難うございます」と言いました。しかしそのとき、何気なくその方の手元を見て愕然としました。ほぼ完成したクロスワードパズルが目に入ったのです。
この例にもれず、安全運転に興味の低い方、「自分は大丈夫だ」と思っている方は、(席が決められているときを除き)大抵、後方の席に座られます。
昨年、ある企業様で安全運転講義をした際にも、最後尾にあまり熱心そうでない方がいました。
先日、その企業のご担当者様にお聞きすると、その方は1年間に5回の事故を起こした、とのことでした。
我々SSD研究所の安全運転講義を熱心に聞いていたら事故は起こさなかったなどと、奢った考えはもっていません。でも残念、というのが正直な気持ちです。
安全運転講義でお話をさせていただく際には、後方に座られる方に対し「講義を聞いて欲しいのはあなた」と思って、いつも話をさせてもらっています。
(野村幸一)