野村です。
先日、ある企業様で内定者研修を実施しました。内定者研修とは、企業様からの依頼で、内定者の方へ現状の運転レベルを伝えたり、入社までの自己練習のポイントをアドバイスさせていただく研修です。
内定者研修の受講者は、大半が初心者です。そのため、走行前に過去の運転経験を聞くようにしています。概ねの練習内容の組み立てをするためです。
今回の研修でも、私はいつもの様に受講者の方に「今まで、どの位運転しましたか?」と尋ねました。すると、「2時間です」と明るく答えが帰って来ました。自宅の車で1時間程度の走行を2回(日)したとのことです。
話を終えて走行を始めようとすると、明るかった表情が不安そうになってきました。
「大丈夫です。緊張しなくていいですよ。落ち着いて運転してください」と励まして、研修を開始しました。
ところが走行をしてみると、この方、運転センスは高いものをお持ちで、わりと問題なく一般道路を走行することができます。
しかし、車庫入れは上手くいきません。バックでハンドルを逆の方向に回し、入庫スペースから離れていきます。2台分の駐車スペースを使って、真ん中にとめてしまいます。
研修時間が4時間と短かったこと、ご本人の希望があったことから、時間の半分以上を車庫入れにあてることとしました。
この方のように、最近は学生時代の運転経験が少ない方が大半です。入社してからの研修では、時間的にも不足しがちであることから、内定者研修のご利用が増えてきています。
さて、3時間近く車庫入れの練習をした結果です。コツをつかまれ、車のとりまわしが各段に上手くなりました。スペースに車が入るようになりました。入社までに反復練習をすることをお願いして、研修を終えました。
自信がつき、高揚した顔で喜んで帰られるのを見ながら、私も嬉しさを感じていました。技能は、練習すればするだけ上手くなります。4月までにもっと上手くなるよう頑張って欲しいと思います。
(野村幸一)