弊社では、新入社員様に向けた安全運転研修を行なっていますが、昨日は、入社1年目の方の新入社員研修を実施しました。
この方、大人しそうな雰囲気を持っているのですが、ハンドルを握ると運転は荒くれものでした。
発進や加速のアクセルは強く急加速をします。停止のブレーキは遅く強いです。発進や停止のたび、わたしの首はペコちゃん人形のように、ぐらんぐらんと前後左右に揺れます。
「これはいかん、危ない!」と、安全な場所に車を一旦停止してもらいました。
別にこの方、わざと危険な運転をしているわけではないのです。機嫌が悪いわけでもありません。聞いてみると「ごく普通に運転をしているつもりです」とのことでした。
現在の運転では事故を起こす可能性が非常に高いと指摘し、丁寧な運転の必要性を説明しました。そして座席を変わり、わたしが運転し、その仕方を観察してもらいました。
すると、「こんな風に運転をするのですか。自分とかなり違います」と驚いていました。続けて、「そういえば、父の運転がうつったのかもしれません」と言われました。
わたしは、「お父さんは素晴らしい方なのでしょうね。だから、色々なことを見本にされているのだと思います。但し、運転だけは違うやり方に変えてみましょう」と伝え、トレーニングを続けました。
身近な人の運転ぶりを繰り返し見ていると、自然とその影響を受けてしまいます。お手本が良いもので、それがうつればいいのですが・・・。
皆さんも、一人ではなく色々な方の運転をよく観察してみるのはいかがでしょうか。どの人の真似をするのがいいか考え、それを自分の運転に反映させてみてください。
(野村幸一)