年末年始はお酒を飲む機会が多くなります。しかし、飲酒運転は絶対に許されないことです。飲酒運転による悲惨な事故は避けなければなりません。
お酒を飲むと、安全運転に必要な情報処理能力、注意力、判断力などが低下している状態になります。具体的には、気が大きくなり速度超過などの危険な運転をする、車間距離の判断を誤る、危険を察知しブレーキペダルを踏むまでの時間が長くなるなど、飲酒運転は、事故に結びつく可能性が高いのです(警察庁WEBサイトより抜粋)。
なお、飲酒運転の背景には、「ちょっと一杯飲んだだけだから」とか、「少しだから酔っていない」といった考えがあるともいえます。しかし、この考えは非常に危険です。
飲酒ではないのですが、こんなことがありました。
高校のクラブのOB会に出席したときのことです。このOB会では、現役とOBでトーナメントゲームを行います。
わたしは、ゲームの前に現役選手たちが練習をするのを見ていて、「たいしたことはないな」と思っていました。ところが、対戦をすると手も足も出ず、あっさりと負けてしまいました。
自分の中では、現役の時のイメージがあるのですが、実際は思ったように身体は動いてくれません。このように意識と身体の間にはギャップがあるのです。
飲酒運転も同様です。飲酒は、自分の状態を正しく認識できなくしてしまいます。自分では普段通りに運転ができていると勘違いをするのです。こういう点でも飲酒運転は危険なのです。他人も自分も一瞬で不幸にする飲酒運転は絶対にしてはならないことです。
(野村幸一)