寒くなってきましたね。わたしは先週から、年末の挨拶廻りをしています。その中で、ドライブレコーダーの話題になることがありました。
ドライブレコーダーとは車に取り付けて、事故の瞬間に何が起きたのかを記録する装置です。常時録画するものから、衝撃を受けた前後の数十秒を記録するものまで様々な種類があります。位置の特定や走行速度等を含め、映像や音声を記録します。
ある企業の課長様は、「Aさんは、一旦外に出ると、どこに行っているのか分からないので、レコーダーを付けたいくらいだ」と言われました。
別の企業様では、「B君は、お客様のところでどんなことを言っているのか心配。レコーダーを付けたいよ」といった話を伺いました。
まさか、そんな使い方をするとは思えません。どちらも、笑いながらの話でしたので冗談でしょう。但し、信用されていないのはちょっと悲しいですね。
それはともかく、ドライブレコーダーは事実を把握できるというメリットはあります。
ある企業の営業社員の方が、信号交差点で左から進行してきた自転車と接触事故を起こしました。ドライバーである営業社員は「交差点の直前で信号が黄色になったので、やむを得ず進んだところ、自転車がフライングで進行してきた」と言ったそうです。
しかし、ドライブレコーダーの映像を見ると「スピードも出ていたし、かなり前に信号が赤へ変わっていた」ことが分かったそうです。
でも、本来ドライブレコーダーは、教育や啓発のために設置するものです。また、設置するだけでは効果はありません。手間をかけてこそ役に立つ装置といえます。
社内での安全教育や安全への意識向上を図るため、適切に運用して事故予防に活用したいツールです。
(野村幸一)