「そうなんですか」-3

 前回「そうなんですか-2」の続きです。


 ここまで読んでいただいた方は、この問題の人は「忘れっぽい」とか、「覚えるのが苦手」な方のように思われるかもしれません。しかし、会話をしていると理解力が高いのです。聡明そうな眼をされています。

 それでは何故、前日に説明をされたことや、行ったことを忘れているのでしょう?
 
 「車や運転に興味がない」それが理由のような気がするのです。わたしは、覚えないとか、忘れやすいということの一因に、「興味」の薄さがあると思うのです。
 興味が薄いので注意が向きにくく、そのため記憶に残りにくいということです。

 恥ずかしい話ですが、ここからはわたし自身の話です。


 普段、仕事に関しての場所や日時はあまり忘れることはありません。しかし、ファミリーパパではないので(ひどいことですが)、家族のことについては忘れやすいのです。


 一度などは、子供が熱を出して病院に連れて行った際、子供の生年月日を問診票に書けませんでした。熱で苦しそうにしている子供に生年月日を聞いていて、看護師さんにひかれてしまったことがあります(ごめんなさい・・・)。

 今回、安全運転講習を受けた方は、車や運転への興味が薄いので、説明を受けたり、言われたことに対して、注意が集中せず、記憶に残りにくいのだと思います。

 「クルマ離れ」が言われるなか、運転に興味を持ってもらうのは難しいことです。
 しかし、わたしは「そうなんですか」と言われた経験を活かしたいです。そのような方にどうすれば分かってもらえるかを意識して、トレーニング方法を考え改善していきます。

(野村幸一)

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