居眠り運転~睡眠時無呼吸症候群

 ウインタースポーツのシーズンがやってきましたね。
 
 わたしも以前は、友人たちと車のルーフにスキーを積み、兵庫県や滋賀県、岐阜県のスキー場に滑りに行っていました。たまに、信州まで行くこともありました。

 信州は大阪から結構距離があります。夜に出発して高速道路をひた走り、3~4人で2時間ごとに交代してハンドルを握っていました。

 ドライバーは自分の好みの音楽をかけて運転をします。助手席の人は、ドライバーが眠気を催さないよう寝てはいけません。後部座席で一人は仮眠をとる。そんな風にして、居眠り運転に注意しながら走行していました。

 明け方にスキー場へ到着すると、駐車場で仮眠をとります。あるときのことです。仮眠をとっていると、グーグーと大イビキをかいていた一人が、急に「ヒー」と言ったのです。

 グーグーのあと、しばらく無音になり、「ヒー」。これが何度か続きました。グーグー、「ヒー」。グーグー、「ヒー」。グーグー、「ヒー」。

 おかしくて、もう一人の友人と笑ってしまいました。しかし、今考えると、これは睡眠時無呼吸症候群なのかもしれません。この「ヒー」は、止まっていた呼吸をし始める音であると。

 睡眠時無呼吸症候群とは、睡眠中に呼吸が短時間停止するものです。そのため、十分な睡眠ができず、目覚めているときに急に眠気が発生するという症状がでてしまいます。
 ということは、帰りの高速道路で、彼は居眠り運転をする可能性があったかもしれず、報道で見るような居眠り事故になっていたかもしれません。怖いですね。

 睡眠時無呼吸症候群は検査をして(検査をして問題がなければいいのですし)、治療で治すことができます。今度その友人に会ったら、一度検査を受診することを勧めてみようと思います。

 

(野村幸一)

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