野村です。今回は操作ミスによる追突事故の話です。
30歳代の男性の方が、事故再発防止研修を受講されたのですが、起こされた事故の話を聞くと、渋滞中に前車に追突をしたとのことでした。
動いたり止まったりを繰り返している際に、停止しようとして間違ってアクセルを踏んだための事故です。
この方に追突の際の状況をさらに聞いてみました。すると「前車の停止に気づいてブレーキペダルを踏んだのですが、足が滑ってアクセルペダルを踏んでしまいました」と答えられました。
事故を起こしたことは十分に反省をしておられますし、ドライビングチェックによる運転の観察をしたところ、丁寧な運転をされていました。
しかし、ブレーキペダルの踏み方に問題がありました。この方は、ブレーキペダルの右端を踏んでおり、足の小指側に力が入っているように見えました。
また左足をフットレストに乗せず、足を曲げているため、体が正面を向いていないのです。これらのことにより、ブレーキペダルを踏みそこねたことが考えられます。
追突事故の再発防止のため、ブレーキペダルの中心を足の親指側で踏むこと、左足をフットレストに置き体を正面に向けることをアドバイスしました。
この運転研修を終えてから、私自身もブレーキペダルの踏み方を見直してみました。すると、やや右寄りでした。その証拠にペダルの右側が減っていました。
それからは、ペダルの踏み間違いをしないため、癖を直すように意識してブレーキペダルを踏んでいます。
(野村幸一)