高校生の頃、寒い冬の毎朝の校庭での朝礼は嫌でした。
ある日の朝礼で、生活指導の先生が「遅刻をしないように」と、遅刻していないわたしたちに言いました。
わたしは、“遅刻している人たちは、まだここに来ていないよ”と思っていました。
先生は続けます。「遅刻をしないためには、あと5分早く家を出ればいい」と。
それを聞いた友人がすかさず「5分早く出ても、電車はけーへん」とツッコミを入れました。彼はその後、耳ざとい担任の先生から注意を受けるはめになりました。
それはともかく、最近研修の実施時間に遅刻される方が、以前に比較して増えています。
業務が多忙であること、モバイル等で時間の予測が立ちやすくなり、それが逆に不測の事態への余裕不足になるなどの理由が考えられます。
理由はともかく、時間にルーズであるのは、すべてのことにルーズであるともいえます。
また時間に遅れそうになり、スピードを出し過ぎたり、無理な追い越しをしたり、一時停止場所をそのまま通過したりして事故を起こすケースがあります。
効率的に動くことは必要なことです。しかし、ギリギリに時間を設定するのは危険です。
時間に余裕を持ち、少し早めに出発することが安全には大切なことといえます。
(野村幸一)