企業内で総務など、安全運転を管理されている方は、事故を起こしにくいものです。
このように言うと、「そんなこと当たり前だろう、内勤が多く車に乗る機会が少ないし、営業マンのように時間に追われることもないから・・・」という声が聞こえてきそうです。確かにそのようなこともあるかもしれません。
でも、それ以上に、自分が事故を起こしてはいけない、起こせないという気持ちが強いからだと思うのです。
各社の総務様と話をしていると、よくこんなことを聞きます。
「社内の事故の話を聞いたり、処理をしたりしているうちに車に乗るのが怖くなった」とか、「事故をしてはいけないので、なるべく運転を避けている」などです。
なかには「実は総務担当になる前は、営業車でもひどい運転をしていたんだよ」なんていう告白もありました。「営業車を全損させた…」という強者もおられました。
こんなことを教えてくれてから最後には、「決してこのことは誰にも言わないように」と、昔話の雪女のようなことを言われます。
それはともかく、ここからいえることは、“性格特性は変わらなくても安全態度は変わる”ということです。変わる要因のひとつが、この役割認識です。
誰もが総務課長や総務部長になるわけではありません。でも、“事故をしてはいけない”と強く思うだけで、事故から遠ざかることができるのです。
ある意味、簡単なことではあります。やってみてはいかがでしょうか?
(野村幸一)