こんにちは、高林です。
先日、ある企業様の運転研修を実施しました。事故を起こされた方への研修でした。当日は、受講者の方だけでなく、その上司の方も来られて、1日中研修を見学されました。
上司の方は、一緒になって、事故を起こされた方への再発防止を図ろうというお考えでした。忙しい中で、自動車教習所までお越しいただく訳ですから、その熱心さが伝わってきます。
当日は、自動車教習所の事務所で、受講者の方と上司の方が、お越しなるのを待ちました。開始時間の約30分前に上司の方が来られました。挨拶をさせていただき、受講者の方をそのままお迎えのために、待っていました。
でも、受講者の方は、なかなか来られません。少し時間を気にしながら待っていますと、開始時間の5分前を切ったところで、受講者の方が来られました。25歳の男性です。挨拶をしましたが、受講者の方は、あまりこちらを見ずに、軽く会釈されただけでした。
開始時間になりましたので、早速研修を始めました。研修の目的や内容、注意点などを説明していきました。受講者の方は、返事をされますが、面倒くさそうでした。
事故を起こされた方の研修では、このようなケースがよくあります。皆さんは、一生懸命に仕事をし、その中で、わざと事故を起こされているわけではありませんので、「どうして研修を受けなければならないのか」とか、「忙しいのに何で?」という思いをもって研修に来られています。
その点を理解しながら、研修を進めていきました。こんなときは、一方的に説明したり、正論だけをいったりすると、まずは反発されてしまいます。
運転は、単独で行う作業です。ドライバー本人が、「これは大事だから、しっかりやろう」と思ってもらわないと行動に移してもらえません。いつもこの点に気を配慮しながら担当していますが、いつも難しいことだと感じます。この後の展開は、次の回に書かせてもらいます。
(高林一夫)