こんにちは、高林です。
皆さんは、運転するときの姿勢はどうでしょうか？
いつも正しく、基本通りにしていますか？たとえば、ハンドルは両手で、横を持っていますか？ハンドルの下部分を片手で、しかも逆手で持ったりしていませんか？
ペダル操作については、足の指の付け根から上部分で踏んでいますか？また、アクセルとブレーキ操作するときは、右足の位置をしっかりと変えてペダルと踏んでいるでしょうか？
当たり前ですが、ハンドルは両手で横を持ち、回すときもリズムよく、両手で回すことが大切です。また、アクセル操作をするときは、足のかかとを床につけて操作します。ブレーキを踏み時は、足の位置を変えて踏まなければなりません。
ところが、企業様の運転研修をさせていただいていると、この基本的なことを守っておられない方が多いと強く感じます。
特に、最近は、新入社員の運転研修を多く実施させていただいております。新入社員の方は、免許を修得後、それほど運転経験が長くありません。しかし、そのような方であっても、正しく操作されていない方が多く見受けられます。
つい先日も、ある企業様の新入社員の方の研修を行いました。その方は、数万キロの走行経験のある方でした。ドライビングチェックの際に、信号や標識などのある場所からの発進で、急な加速をしたり、ムラがあったりして安定していませんでした。そのため、右左折後は、ややふらつくことがありました。
私は、「操作が荒いな」とみていました。なぜそのような運転をするのか、注意深くみていきました。運転経験のある方は、過去の経験に頼り、道路場面の危険をそれほど考えない場合があります。その方と話をしても、それほど安易に運転していたわけではありませんでした。
運転中の足の動きを、あらためてみました。すると、アクセルを踏む時に、足のかかとが床についていません。ドライバーにそのことをお伝えすると、かかとが床についていないという自覚がありませんでした。
足のかかとを床につけていなかったために、踏み込む際の足の支点がなく、微調整ができていなかったのです。その点に注意して、運転することを解説しました。完全ではありませんが、徐々に微調整ができるようになってきました。
ハンドルの持ち方や回し方、ペダルの踏み方などを正しくすることは、大切なことです。しかし、当たり前すぎて、ドライバーの多くは軽視しがちです。簡単そうな操作や判断に、ちょっとした安全運転のためのポイントがあると感じた研修でした。
みなさんも、一度ご自身の運転姿勢や、ハンドルやアクセルの操作の方法などを、自己チェックしてみることも良いかと思います。
（高林一夫）