先日、用事で兵庫県の方に行ってきました。電車での移動でしたが、電車に乗っているときにある場所で、先日、踏切事故があったことを思い出しました。トラックの車体が踏切内に残ってしまい、特急電車と衝突した事故でした。死者はでませんでしたが、運転士が重傷を負ってしまいました。
事故が発生した場所は、踏切を越えてからすぐに信号があり、信号まで車が2台ぐらいのスペースしかないような状況でした。事故の原因は、信号待ちするスペースがないのに、車を進ませたトラック運転手の判断ミスであったといえます。ですから、数日前のニュースで、この踏切のある道路で通行できる車の車種の規制が発表されていました。
踏切の事故は、非常に大きいものとなり、影響を受ける人もとても多くなりますので、絶対に避けなければならいものです。ドライバーは、一時停止後に、前方に自車が入れるだけの場所があるのを確認してから発進するべきです。
ですが、朝夕のラッシュタイムになると、電車が通りだすと、なかなか遮断機が上がってくれません。イライラするのも正直なところで、遮断機が上がると、「なんとか今うちの通りたい」という気持ちが強くなります。
しかし、たとえ急いでいるときであっても、踏切の向こう側に自車が入れるだけのスペースを確認してから発進するべきです。そのためには、踏切の手前で完全に停止して、左右や音の確認をするとともに、前方の確認を行うことが必要です。
私は、数十年前友人が運転する車の横に乗っているとき、友人が不用意に踏切内で入ってしまい、少し立ち往生しとても怖い思いをしました。ですから、踏切があると、早くから減速して、2、3台先の状況をずっと見ながら運転しています。
皆さんは、どうでしょうか?踏切では、基本通りに、「止まって、見て、聞いて」を行っているでしょうか?都心部の踏切は、高架化されてなくなっているところもありますが、まだまだ踏切を通過する機会は多いと思います。大きな事故に至らないように、今一度踏切の通り方を再確認してみてください。
(高林一夫)