こんにちは、平野です。
今回は、スイスチーズモデルの最終回です。5枚目の操作のチーズについて書かせて頂きます。
前回に書きました判断は、その時のドライバーの気分や感情だけでなく、性格までもが無意識に影響を与えます。その上で、最終的に決断したことが操作に反映されます。
事故を起こさない運転をするには、自分自身の運転に悪影響を及ぼす内面的な特性を知ることです。そして、運転中は、それらの影響を受けないようにセルフコントロールすることです。
また、身についた悪い癖を把握し、注意する必要もあります。
上記の点を実践するには、どうすればよいのかを、以下にまとめました。
1. 操作が、荒くならないようにする
怒り、急ぎ、落ち込み等の感情が乱れたときや、疲労が蓄積すると陥りがちな操作です。
このような感情のときこそ、丁寧な操作を心がけましょう。
2. 走行速度が、速過ぎないようにする
速度を出すことで、急ぎの感情が助長されます。もっと速く走りたいと考え、
自分から速度を出してしまうという悪循環に注意しましょう。
3. 止まるべきところは、確実に止まる
早くて円滑な操作が、上手い運転と勘違いしている方によく見かけます。
危険と分かっていながら、安易に危険を犯していないか振り返りましょう。
4. 確認してから操作する
大丈夫だろうと先に判断をしてしまうと確認を省略しがちです。
ヒヤリやハットしたとき、このような運転になっていないか振り返りましょう。
これまで書きました5枚のチーズ以外にもたくさんの穴のあいたチーズがあります。ですから、私も含め誰もがそれぞれのチーズでミスを犯してしまいます。
誰もが事故を起こす可能性があると考え、それを防ぐ努力を行いましょう。
(平野 勝寛)