こんにちは、平野です。
今回のテーマは、「今年の新人の運転傾向」です。
今年入社された新入社員の方についてのことです。今まではなかったことが、今年は立て続けに起き、各企業の車両管理、安全担当の方を随分悩ませました。
安全研修を受講しても運転技量の向上が遅く、業務に伴う運転ができないというケースです。今年は、このようなケースが多いと感じます。
運転操作の習得が、当初予定していた時期より遅れてしまい、業務運転の開始時期に間に合わないこともあるのです。各企業の安全担当者の方を困らせ、「なんとかして欲しい」とのご連絡や、ご相談をよく頂戴しています。
何故、このようなことが起きているのでしょうか?考えられる理由を以下にまとめました。
・運転に興味がなく運転経験が殆どないので、運転操作の方法やポイントを理解し、習得することに非常に時間がかかりすぎる。
・運転操作の理解や上達が芳しくなくても、あまり危機感を感じない。
といった点です。また、習得した運転操作も、約1週間程度運転をしなければ、全てとは言いませんが、忘れることが多いです。
業務に伴う運転は、ご飯とお箸の関係のようなものです。お茶碗によそったご飯を、口に運ぶとき、私達はお箸を利用します。その際、お箸の持ち方を意識して食事をするのではなく、自分の身体の一部としての感覚があり利用しています。
普段から使い慣れている箸のように、車の運転ができなければ、業務での運転はできないと考えております。しかし、このような認識も不足しているようです。
トレーニングの効率や効果を上げるには、単に実車トレーニングを実施させて頂くのではなく、何のために、どのようなことをトレーニングする必要があるか、どうなれば良いのかということを、繰り返し説明しながら行う必要があります。
また、技能の訓練だけでなく、安全講義やディスカッションも取り入れ、強化を図る必要があると考えています。
新入社員様に限らず、事故防止の取り組みについて、お困りの点がございましたら、なんなりとお気軽にお問い合わせ下さい。
(平野 勝寛)
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