こんにちは、野村です。
前回の、無人の車が動き出す-1の続きです。
よく似たケースの事故で、ガソリンスタンドで給油中の前車に追突した事故、守衛さんを門扉に挟んでしまった事故の話を聞いたことがあります。いずれも重大な結果を招きました。
その原因となったのがクリープ現象です。アクセルを踏まなくても足ブレーキや駐車ブレーキを緩める(緩まった)だけで車が動き出すというAT車の特性です。
停止中の車が動き出すという事故は、ギヤがニュートラル、またはドライブであったこと、ハンドブレーキを引かなかった、または引き方が甘かったことが重なって起きてしまいます。
一度、試しに教習所の中で、ギヤをニュートラルでハンドブレーキを引かない状態で、車を押してみたことがあります。始めは車は重くなかなか動きません。ところが徐々に軽くなりどんどん進んでいきました。
また、緩くても下り坂では車はすぐに動きだし、スピードも速くなりました。その他、平地でドライブギヤでハンドブレーキの引きを甘くすると簡単に車は動き出しました。
車、特にAT車は容易に動き出すものです。運転席から離れるときは、パーキングギヤにして、ハンドブレーキをしっかり引くことです。無人の車が動き出さないよう、普段から駐車措置をきちんと行ないましょう。
(野村幸一)