こんにちは、平野です。
今回は、運転の癖がテーマです。
ある企業様でバイクの研修を担当させて頂きました。まず、バイクの点検を行い整備上の問題がないことを確認します。その後、運転行動のチェックと改善のトレーニングを実施しました。
一般道路での走行がメインの内容でした。当然ですが、事故や違反のないように細心の注意を払いながら行いました。
私が担当させて頂いた方はやや年配の方です。業務だけでなく運転経験も豊富な方です。但し、バイクの運転操作については、確認より操作が先行してしまう癖をお持ちでした。
例えば、進路変更をする時、斜め後方の安全を確かめてから、進路変更するのではなく、安全を確かめるより先に、変更してしまうというせっかちな癖です。安全を確かめないで、先に操作に移るのですから、いずれは事故を起こしたり、思わぬ危険に追い込まれたりする可能性がある運転です。
早速、改善のトレーニングを行いましたが直ぐに治すことができませんでした。長年の運転経験により身に付いてしまった癖は、無意識に出てしまうようです。そこでポイントを絞って反復練習を行いなんとか改善することができました。
癖は、経験からの学びとして長い時間をかけて身に付きます。身に付いた癖のおかげで、判断に迷うことなく、迅速で適切な対応ができるようになります。しかし運転では、このような過去の経験に頼った固定的な対応は、裏目に出て事故を招く可能性があります。
運転経験を積むと、このような形の落とし穴があるということを理解しておく必要があります。その上で、ときおり自分自身の運転方法に変化や省略がないかを見直すことも大切です。
加えて、ヒヤリハット体験があれば、自分自身の癖が原因かも知れないと考え、日頃の運転を振り返ることで安全度が高まると考えます。
(平野 勝寛)
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