こんにちは、野村です。
弊社の運転適性テストの評価項目の一つに「自己顕示」があります。自己顕示とは自分を大きく見せようという性格面の特性です。
この特性が強い人は、他者との優劣に重きを置いています。自分の方が優れていると得意満面、上機嫌となります。逆に自分が劣っている負けていると感じると、自己顕示の悪い面が出てしまいます。
TVドラマで出てくる隣の奥さんのようです。ご近所の持ち物や学力、年収などを気にして、勝っているとホッとして喜びます。しかし、負けていると思うと、妬み嫉みの虜になり、羨んで嫌味を言ったりします。(往々に自己顕示の強い人は嫌味を言いがちです。)
ところで、自己顕示の強い人が事故を起こしやすい理由は、無理な行動をひけらかすためと思われるのではないでしょうか。確かに、危険度の高い仕事では、わざと無謀なことをしたり、スタンドプレーをしやすく危険であると言われています。
しかし、運転ではこれだけではありません。自己顕示とは他者からの賞賛を求めがちです。同僚・上司、顧客から認められなかったりすると、ストレスに感じやすいのです。それが乱暴な運転になるというものです。
何度も事故を起こした営業職の事故再発防止研修でのことです。適性テストの結果を見ながら話を聞いていくと、「そういえば顧客から急なキャンセルや軽い扱いをされた後に、無理な右折や行き違い、車間距離を詰めた運転をして事故をしていました。」と言われ、ご自身の傾向に気づかれたことがあります。
どんなことでもバランスが大事です。気持ちを外へだけ向けるのではなく、自分の言動を振り返る、内に向ける目を持つことが大切です。
これにより弱点をカバーできるとともに、自己顕示の持つ強いエネルギーを内に向ければ、仕事においても大きな成果が出るはずです。
性格特性の自己認識のためのツールとして、弊社の運転適性テストを宜しければご利用ください。
(野村幸一)