こんにちは、平野です。
先日、事故を起こされた方の研修を実施しました。駐車場内で狭い通路をバックする際、自分の真後ろで停止している車両に接触したものです。バックをする前に、周囲の確認をしないで動き出したために起こされました。
何故、確認をしなかったかをお伺いしたところ、駐車場なので危険なものは何もないと考えたとのことです。また、普段からよく使用する駐車場なので油断していたようです。
尚、路上走行でも確認が不足していました。交差点付近では、顔をよく動かして安全を確かめようとされるのですが、確認のタイミング、回数、範囲がずれたりムラがありました。
面談で、ご本人様にお伺いすると、何のために、どの箇所の安全を確かめれば良いかをあまり考えずに、確認をしていることが分かりました。
顔さえ動かしていると、危険なものに見落とさないだろうと考えておられたということです。そのため、場所や状況をあまり考慮せず、機械的に顔を動かしておられました。
何に注意するべきかをあまり考えない確認は、顔を頻繁に動かして視野を広げても、危険を見落としたり、発見が遅れたりする可能性があります。
事前に、何に注意すれば良いか、どんな順番と方法で何を確かめれば良いかを少し、考えることが大切です。確認は、気になるところや、見たいものを見るのではなく、常に、何を見るべきかを意識することが大切だと考えます。
(平野 勝寛)