こんにちは、高林です。
先日の新聞に、中型免許の条件を緩和する方向で、動き始めたことが記事に載っていました。
現行の中型車は、車両総重量5トン以上11トン未満、最大積載量が3トン以上6.5トン未満、乗車定員が11人以上29人以下の車となります。
また、これらの車を運転するための中型自動車免許の受験資格が20歳以上で、運転経験が2年以上となっています。
以前のブログに書きましたが、その免許条件の規制緩和が、本格的な調整に入ったということです。
背景には、運送業界から若年労働力不足への対応を求める声が高まっているためだそうです。
条件を変更することで、運送業界が若年者の採用をしやすくなることが考えられます。ドライバーの確保や、雇用の確保には、必要なことだといえます。
ですが、この条件を導入したきっかけは、やはり若年者のトラック事故を防止することが目的であったはずです。この点からは、「本当に大丈夫か?」といった懸念もあります。
記事では、実技講習の徹底などで対応を図るとのことです。来年の国会に関連法案の提出を目指すとなっていました。
免許取得の緩和すると、良い点悪い点があります。これからの国内の流通や経済からは必要なことですが、事故のリスクも上がるということです。
緩和することで、事故防止の対策を十分に立てることが必要ですし、企業側も、採用後の十分な安全指導をすることも大切です。
SSD研究所も、普通車だけでなく、トラックに対する事故防止の研修を今まで以上に、充実したものにしなければならないと思います。
(高林一夫)