こんにちは、野村です。
先週、自転車のロードレースを観戦してきました。ツアー・オブ・ジャパンの開幕戦です。
この開幕戦は、比較的距離が短いコース設定で、いくつかのステージに分かれてレースを行います。午前中のレースでは、約30㎞を35分くらいで走り切っていました。平均が50㎞/Hを越えています。わたしのような、へなちょこ自転車乗りからすると、異次元の速さです。
さて、掲載した写真はレース直後の選手です。ほんの数分前まで、接近戦の中、全力でペダルを踏んだあとのホッとした表情です。栄養補給をしながら談笑し、でも少し脱力感があります。
レース中、血圧や心拍数はどれくらいまで上がったのでしょう。心身のハードワーク、緊張状態のあとに小休憩をとることは、次の行動(作業)を適切に行うために大事なことです。
しかし、仕事では緊張のあと、続けてハンドルを握ることが多いのではないでしょうか。ときには、営業で難しい顧客との面談を終えたあとや、クレーム処理のあとなど。
このようなときは、ホッとして、緊張が緩み過ぎてしまいます。漫然として、前車がブレーキを踏んだことに気づくのが遅れたり、右折で対向車の速度を読み間違えたりすることがあります。
わたしも一度、赤信号を見落とし、交差点の直前で気づき、急ブレーキを踏んでことなきを得たことがあります。実はその直前まで、ある企業様の支店長への安全研修のセミナー講師を2日にわたって行っていました。
セミナーで、周りをよく見て安全運転をしましょう、と説明したあとです。お恥ずかしい話です。このように、緊張の山のあとには谷がきます。強い緊張状態のあとにはウッカリミスを起こしやすいのです。
ハードワークのあとは注意しましょう。まず小休憩です。そして、普段より速度を落としたり、車間距離を多めに確保したりして、緊張が低下した心身の状態に対応をしてください。
(野村幸一)