こんにちは、平野です。
企業ドライバーの交通事故は、入社歴3年未満の方がよく起こされています。それは、二つのパターンに分けられます。
ひとつは、新入社員の方です。技量が未熟であったり、運転経験が不足していることにより起きています。もう一つは、運転に慣れてきた段階の方です。例えば、2年目以降になると、運転技量は向上してくるのですが、事故防止上好ましくない癖が身に付き事故となる場合があります。
先日、研修で担当したのは配属先で運転経験を十分に積まれた方でした。車庫入れも含め、運転に未熟さはありません。しかし、走行中の目線の移動が少ないままで走行されていました。
交差点へも前方の一点を見つめたままアクセルを踏み、危険な速度で進入していました。助手席に座っていて、怖くて声が出そうになりました。業務で、毎日高速道路を長時間走行するため、前方の一点を見つめたまま走行する癖がついてしまったようです。
但し、トレーニングで確認を増やすことを意識するだけで、上記の危険な運転は、すぐに治りました。運転経験を十分にお持ちで余力があるからです。
この方へ、業務で運転する際はどのようなことを考えているかお伺いすると、お客様との会話の内容を考えることが多いとのことでした。確認や状況判断は、感覚的に流していると。
技量に問題がなくても、自分自身の運転を振り返らないと、自分自身では気付かないうちに悪い癖が身についてしまいます。事故を起こさないためにも、安全運転研修のご受講をお勧めいたします。
特に、最近、ヒヤリハット体験された方については、必要ではないでしょうか?
(平野 勝寛)