こんにちは、野村です。
東北工業大学の太田教授が、安全教育に用いている手法に、自己評価プログラムがあります。正しく自分のレベルを認識することで行動変容を図ろうとするものです。
やり方は、自分の運転について、同乗した他のドライバーや指導員と評価を比較し、ギャップを話し合います。自己認識と他者評価の差を縮め、安全度を高めていきます。
このように、自己評価を修正する、正しい自己評価をすることは非常に有効なことです。
自己評価の高い人の特徴としては、他人の指摘を聞かない、自分の失敗を認めたがらないという点があります。これでは、同じことを何度も繰り返し、成長したり、変わったりしにくいものです。
先日、スポーツニュースを見ていると、ある選手がインタビューに答えていました。この選手、他チームから鳴り物入りでトレードされてきた選手です。
でも、開幕当初は調子が悪く、1回に交代をさせられたこともありました。その際、監督から心技体すべてに準備ができていない、と厳しく指摘されたそうです。
その後、考え方と行動を一掃した、とこの選手は言っていました。結果、大活躍し、チームに貢献することとなりました。
逆に、そんなことはない、自分は間違っていないと考えたり、ふて腐れた態度をとっていたりしていれば、その選手は活躍することはおろか、トレードに出されていたかもしれません。
指摘を取り入れ、素直に変わろうとすることが大切ですね。自己評価を修正することは難しいことです。しかし、それをできるかどうかが、その後の結果に関わってくると思います。まさに、良薬口に苦しです。
(野村幸一)