こんにちは、野村です。今回の話はメタ認知です。
ある企業の本社の安全担当者様が地方の営業所へ出向かれました。事故を多発するドライバーへの面談のためです。
ところが、面談を受けようとする当の本人は、あまり反省の色も見せず、ケロッとしたものだったそうです。(だから何度も同じことを繰り返すのでしょうね。)
熱心な安全担当者様です。時間と費用をかけ営業所へ行かれ、さぞ腹だ立ちさとやるせなさを感じられたことと思います。
このドライバーのように、事故を繰り返す要因のひとつに、メタ認知能力の不足が考えられます。
メタ認知能力とは、自分の思考や行動を客観的に把握し認識する能力です。知識、能力、心の状態、方策などを知り、コントロールする能力です。
自己の思考、言動を細かく分析することは、簡単なことではありません。しかし、例えば、トボケたことをしたり相手を下げる嫌味を連発したりして、自分でその言動に気づかないでいると、周囲を煩わせたり嫌な気分にしたりして疎んじられることとなります。
自分の認知の状態をモニタリングする能力を高めることが、言動を修正し、失敗を防ぐことなります。
事故を繰り返さないため、自分の感情や認識、行動を他者の目で見たり、振り返ったりすることが大事だと思います。
(野村幸一)