こんにちは、野村です。
電車の扉には「ドアに注意してください」とか、「指を巻き込まれないように」とシールが貼られています。
自動車でもドアに指を挟んでケガをすることがあります。
先日、歩道を歩いていたわたしの目の前でのことです。路上に停めていた車から、大きな声が聞こえました。
一瞬何か分からなかったのですが、よく見ると、後部座席の高齢の女性の左手の指がドアに挟まれているのです。
「痛い!痛い!」と大きな声を出されていたので駈け寄ろうとすると、驚いたように助手席のドアを開け、中年女性が降りて来られました。助手席のドアが開いたことで、高齢の女性の指は抜けました。
状況はこうです。自動車はセダン車、高齢の女性は助手席の後ろの座席へ乗ろうとしました。体を支えるために、センターピラー(真ん中の柱)に左手を添えていました。そのとき、先に助手席へ乗車した中年女性がドアを閉めたのです。
痛さに倒れこまれた高齢女性を病院へ運ぶため、車は急いで走り去って行きました。
年末や年始は、親類が集まる機会も多いと思います。普段乗り慣れない車に、一緒に乗って出かけることもあるのではないでしょうか。
ケガをして、せっかくの楽しい時間を台無しにしないため、他の方の様子にも気を配ってドアを閉めるようにしてください。
(野村幸一)