決めつけ

 こんにちは、野村です。

 

 今回の話は、「決めつけ」です。

 

 バラティー番組で、あるお笑いタレントがモデルさん達のことをけなしていました。性格が悪い、偉そう、感じが悪いといった類のことを強い口調で。

 

 聞いていた1人のモデルが「あなたはモデルに何かひどい目に逢わされたんでしょうね」と尋ねました。

 

 すると、お笑いタレントは「いや、いや。モデルとつきあったことはないし、知り合いも全然いない。全部イメージだ。」と言い切りました。(!)

 

 これが決めつけですね。何となく感じたこと、根拠のないことを迷うことなく事実としています。


 お笑いタレントは、その挙句、続けてこう言いました。「優しくされたら、コロッと好きになるかも。」

 

 事実も客観性も論理性もまったくありません。思いつきのイメージだけの意見で、感情的で主観的です。(でも、本当のところは、冗談でわざとずれたことを言っていると思いますが。)

 

 事実をみて、こうかもしれない、こんなことかもしれないと並べて結論を出す。決めつけとは、そのような正しい思考の手順を踏んでいないことで起こります。

 

 事故やミスを繰り返すひとは、決めつけをしやすいです。失敗をしたり、他人に迷惑をかけたりしたときは「自分は決めつけをしているのでは?」と自分を振り返ることです。

 

 自分の考えは正しい、と自分は考えていないだろうか? そんな態度を持つことが大切ですね。とにかく、今回書いたこれらのことは絶対に正しいと言い切れます。(←これが決めつけですね)

(野村幸一)

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