こんにちは、高林です。
先日の運転研修でのドライバーの運転姿勢の話です。そのドライバーの運転状況をチェックすると、発進時にムラがあり、落ち着いて乗れない状況でした。
車酔いはしない私はどうってことはありませんが、少し弱い方であれば、気持ちが悪くなってしまうかもしれない運転でした。ぐわん、ぐわんするという表現があっていると思います。
ちなみにそのドライバーの運転歴は６年です。そんなに初心者ではありません。ただ、足元をよく見ると、アクセルを踏む時に、かかとが床につけずに動かしていました。
支点がないため、ペダルを踏むコントロールが上手くいきません。微調整ができない状態です。聞いてみると、運転を開始して、ずっとこのような運転をされてきたようです。
ペダル操作のミスにつながりやすく、とても危険な状況だといえます。ですから、シート前後の合わし方から説明し、正しく運転姿勢をとってもらしまいました。そのあとの一言は、「ちょっときついな」でした。
正しい姿勢をとってからは、アクセル操作のムラがなく、前半とは違って、落ち着いて同乗ができました。ドライバーも次第に慣れてきたようでした。
着席の姿勢は、次第に楽にしようとすると、足元を伸ばしたり、背もたれが大きく倒れたりするようになります。一見して楽そうですが、これが事故につながることを十分に注意しなければなりません。
運転は基本が大事です。正しい運転姿勢を保つことは、基本中の基本だと思います。ただし、その基本は、本来窮屈であり、めんどくさいものです。正しい姿勢を保つことから、安全運転が始まることを、あらためて感じてほしいものです。
（高林一夫）