㈱オートシステム様の車両管理者集合研修にて講習を実施

 SSD研究所は、株式会社オートシステム様よりご依頼をいただき、平成28年1月29日(金)、2月7日(日)、2月13日(金)の3回にわたり、「安全確保の心構え」を演題とし、約250名様を対象に同社の車両管理者集合研修会で講演を行いました。

 

 株式会社オートシステム様は、自家用自動車運行管理サービスをご提供されている企業様です。自家用自動車の運行・管理を請け負われて、銀行等の役員の方々の送迎等を行う自動車運行のサービスをご提供されています。

「安全」について深く考えていただく

 同社では、日頃から安全を重視して非常に質の高い運転をしておられますが、お客様に対するさらなる高品質なサービス提供のため、毎年研修会を開かれています。

 

 常日頃から個別の研修を行われていますが、本研修会は、社内および社外講師を招かれて、年に一度、一堂に会して、更に安全意識を高める目的で実施されています。

 

 弊社が担当させていただいた講習部分については、「事故は起きるものである」という考えを理解していただき、より安心、安全な運転を提供していただくことを主眼として、上記の演題で進めました。

 

 講習では「安全運転」について考えるとともに、事故そのものの原因と対策を検討し、今後の業務での運転に活用していただくことを目的としました。

 

 そのため、今回の講習では、「安全」について深く考えていただくために、参加者の皆様に「安全」の前や後に続く言葉を考えていただきました。

 

 自由にメモに記入してもらったのですが、「安全運転」はもちろんのこと、「安全第一」や「安全確保」、「予防安全」、「社内安全」といったキーワードを考えられる方もいらっしゃいました。

 

 「安全」とはいろいろな考え方がありますが、ここではWHOのいう「安全」の定義を紹介しました。「安全」とは、自分の身を守るのみならず、周囲の環境を守ることで、幸せな生活を実現するために必要不可欠なものであることを解説させていただきました。

具体的な安全運転の方法を紹介

他にも、以下の項目についてお話をいたしました。

・事故は起きるものと考える

・事故実態

・駐車場事故を防ぐ方法

 

 講習では、視聴覚教材も用いて、車の持つエネルギーの再認識のために、自転車と自動車の衝突事故(ダミー人形)の映像を見ていただきました。

 

 また、事故例としてバック事故と内輪差による事故をとりあげました。その防止方法として、

・後退前に下車確認を徹底すること

・車を動かす際には歩く程度の速度で車を動かすこと

 

また、内輪差による事故防止対策として、

・事前に曲がり角の状況を見ておく

・内側を開けることを意識した走行ラインで通行すること

といった、すぐに実践できる具体的なアドバイスさせていただきました。

「事故は起こるものである」と考えて運転する

 まとめとして、求められている運転は、「一日を事故なく終えること」であり、そのためには「事故は起こるものである」と考えた上で安全確保を心がけていただくよう訴えました。

 

 いずれの講習会においても、熱心にメモを取られたり、こちらからの質問に対しても誠実にお答えいただいたりするなど、関心を持って受講していただきました。

 

 今回の研修内容を活かしていただき、事故の無い運行を心がけていただければ幸いです。

【株式会社オートシステム様 研修データ】

<日時>

平成28年1月29日(金)、2月7日(日)、2月12日(金)

15:40~17:10

<場所>

大阪科学技術センター、TKP大阪本町カンファレンスセンター

<対象者> 

役員運転士様、管理営業部門様(合計約250名)