こんにちは、平野です。
今回のテーマは「思い込み」についてです。
辞書でその意味を調べてみると、深く信じ込むとか、固く心に誓うと書かれていました。
思い込みと言えば、いわゆるだろう運転があります。今まで事故や危険なことが起きなかったので、今回も多分何も出てこないだろうという、自分都合の勝手な思い込みを先行させ、危険を探すことを省略し、十分に確認しないまま見切り判断を行う危険な運転です。
状況が安全であれば事故は起きません。しかし、いずれ事故を招くこととなります。事故の被害や損害も、状況により取り返しのつかない事態となったりします。
思い込みは、誰もが陥るものです。問題は自分自身が思い込みに陥っていることに気付けないことが多くあるということです。だからこそ、思い込みと言うということです。
事故を起こさないためには適切な確認が必要です。場所や場合に応じ、必要な情報を適切なタイミングと方法で収集することです。そのためには、起こりうる事故や危険を想像することが必要です。
事故を想像するためには、進路前方やその付近の状況に対し、本当に安全かな?とか、あれどうかな?という疑問や、好奇心が必要です。しかし、思い込みは、この過程を省略していると言えます。
つまり、適切な確認をしていないにも関わらず、そのことに気付かないで、安易に行動を起こしたり、危険な場所や注意が必要な場面で、減速やブレーキを構える等の対応を行わない、無防備な状態で接近することなのです。
状況が安全であれば、事故なくそのまま通過することができますが、状況が変わってしまえば、事故を回避することはほぼ困難となります。そして、事故防止のための確認や構えをしなかったことを棚に上げ、まさか相手がこんな行動をするとは思ってもいなかったと、勝手な思い込みの世界から脱出できないまま、相手や他者の行動を批判したり、責任転嫁するようなケースがよくあります。
しかし、同じ思い込みでも、自分は事故をするかも知れないとの思い込みを持つことができれは、思い込みにより自分を守ることができます。
例えば、今まで事故なく運転してきているから、少し油断をする運転になっている。そのうち事故を起こすかも知れないと考え、冷静に自分の運転を振り返り、修正することができます。
また、事故が起きやすい場所や場面では、何かを見落として事故を起こするかも知れないと考え、改めて確認することで、二重の確認を徹底することができるようになります。
ハンドルやペダルを操作する前、交差点や駐車場等の事故が多く発生している場所に接近する際、自然と注意力を高まり、事故や危険から離れた運転ができると考えます。
誰もが思い込みに陥るものですが、できれは事故を起こさないための思い込みを持って頂きたいものです。
(平野 勝寛)