こんにちは、平野です。
この時期、弊社は新入社員様を対象とした研修を、多くの企業様からご依頼頂いております。
1日で行う研修もあれば、継続的に時間をかけて課題や、苦手操作を克服して頂く研修もあります。実車を使わず講義や、弊社オリジナルの運転適性検査も実施させて頂き、その活用方法も講義形式で説明させて頂いたりする内容もあります。
大事なことは、理解して頂いた内容や方法を実践できるレベルで習得して頂くことに加え、研修後も忘れずに実践して頂くことです。
弊社の講義も含めたトレーニングは、受講者様の事故防止を最優先し内容を進めます。特に、実車を使用する研修では、いつ事故を起こしても不思議ではないような危険な運転をされている方には、どのような事故をどんな時に起こしやすいかについて、具体的にはっきりと申し上げています。
何が問題で、どこを変えれば良いかをはっきりさせると効果が出ると考え、受講者様が不愉快になられても立腹されても、包み隠さず正直に申し上げています。結果的に、ご本人様とその企業様のお役に立たせて頂くことができればそれで良いと考えています。
そのためトレーニングでは、どのような意図でどんな運転をするべきかについて、具体的にメモを取って頂いております。また、その必要性を十分に納得して頂いてから、トレーニングに入ります。
この手順を踏むことで、ご受講者様も、積極的に取り組み易く習得の速度も上がります。次に大切なこととして、トレーニングで理解し、習得して頂いた運転方法を研修後も実践し、定着化して頂くことです。そのためには、研修中に書いて頂いたメモを持ち帰り、ご上司様、同僚社員の方と共有して頂くことをお願いしております。
共有した内容について、日々どの程度実践できているかを自分自身で振り返り、「今日はうまくできた、明日もこれで行こう」とか、「今日はあまり実践しなかったので危なかった、明日からは改めよう」というように、実践状況を把握しながら修正をして頂きたいのです。
また、ご上司様には、時折、運転状況を診て頂き、必要に応じた修正や、追加点がないかを確認して頂きご指導をお願いしております。
運転は、慣れるに従い感覚的に行いがちになります。そのため運転中に、運転とは関係の無い他のことを考えたり、自分が気になる対象に長時間、注意を無意識に向けてしまいがちとなるときもあります。
研修中や研修直後にはできていた正しい意図に基づいた行動は、研修後時間が経過するにつれ忘れがちとなったり、やっているつもりなってしまう可能性があります。そのような時に、ご上司様の暖かいご指導と、研修中に取って頂いたメモが大切になります。何卒、研修後のご指導をお願い申し上げます。
(平野 勝寛)