こんにちは、平野です。
今回は、安全確認がテーマです。
安全確認を怠ると、危険を見落としたり気づくことが遅れ、最悪は事故となる可能性があります。
研修を担当させて頂く際、受講者の方はこの点について最初から理解されており、私の説明についても賛同をして頂く場合が殆どです。
しかし、実際の運転を見せて頂くと、確認が不足している方が多くおられます。
確認が不足しているということは、状況を確かめないまま、ハンドルやペダル操作を行ってしまう可能性が高いということです。状況に応じた適切な行動を選択したつもりでの運転に陥ってしまいます。
このような運転を避けるためには、場所や場合に応じた確認の時期と方法を、事前に考えてから実践する必要があります。
例えば、「この先の歩道は見通しが悪いので十分に減速し、左右を均等に確認しながら接近しよう」「この先の路地へ左折で入る。ハンドルを回す前にバイクや自転車がいないか左後方を目視確認しよう」というように、事前に確認の対象(歩行者、自転車、バイク等)と、確認のタイミング(どのあたりで行うか)、確認の方法(ミラーと目視の使い分け、継続するかどうか)を決め、実践するということです。
また、自分の目で左右の広い範囲の安全を確かめるまで確認を継続することも大切です。適切な確認を実践することで、走行速度も状況に応じた安全速度となります。自然に標識や標示で示された速度で走行する運転となります。
確認は必要な情報を適切な時期・方法で、周囲の情報を収集することです。具体的には、車を道路から逸脱せずに走行させるため、道幅やカーブの曲がり始めの地点や曲がり具合等の情報収集と、信号の変わり目や歩行者の有無やその行動の予測、左右からの接近車両等、危険を探し未然に事故を防止するための情報収集との二種類があります。
両者とも必要な情報収集ですが、この先でどちらの情報収集すべきかを判断し、適切な情報収集の組み立てが必要です。その上で、得た情報を整理し最も事故を起こしにくい方法を選択し、実践することが大切です。
普段の運転の中で、上記の順番について振り返り、再確認して頂くことをお勧め致します。
(平野 勝寛)