ものの見方・捉え方について

 こんにちは、平野です。

 

 今回は、ものの見方・捉え方がテーマです。


 弊社の安全研修は、事故防止を目的として実施させて頂いております。特に実車を使用する研修では、受講者様の運転を事故防止の観点から観察させて頂きます。

 

 そして、少しでも事故を招いてしまうかも知れない運転行動や癖が見受けられた場合は、正直にご本人様にお伝えさせて頂いております。

 

 どの様な場面で、どんな行動が、どの程度不足していたか、そのためどのような事故に至る可能性がどの程度あるか、想定された事故を未然に防ぐには自分自身の運転をどの様に捉え、どのような行動を取れば良いかについて具体的にお伝えします。

 

 上記のアドバイスをさせて頂く時、感謝をして下さる方がいらっしゃれば、その逆に、寝耳に水のような話として驚かれる方もおられます。また本当に稀ですが、あまりにも想定外過ぎたのか、そんなことは無い!と立腹される方も時折おられます。

 

 説明させて頂く側としては、事故を起こして頂きたくないと考え、少しでもお役に立たせて頂ければと、その一心で、正直に申し上げているだけですが、人それぞれに受け止め方が違います。

 

 受講者様の運転状況について、ご本人様への説明や意見交換をする際は、お互いに色々な感情が生まれうごめきます。また、態度や行動も途中から変わる場合も多くあります。急に穏やかになられたり、運転に対する自分の考えを延々と語り始めたり、深刻な表情で一点を見つめられたり、にこやかになられたり等と色々とあります。

 

 説明させて頂いた内容が受講者様の心に響き、納得されたときは、受講者様との精神的な距離が縮まったと感じ、お互いに事故防止についての意見交換が弾みます。実車のトレーニングの内容も、腹落ちした状態での練習となり、大幅に効率が良くなります。

 

 他人からのアドバイスをどのように捉えるかで、その後の感情や行動が無意識に選択されていく過程を多く見させて頂いております。

 

 運転でも、自分自身がどのような状況をどの様に捉え、どのような対応をしようとしているかを冷静に観察することができれば、自分自身の危険行動に気付いて修正することが可能となり、事故を起こしにくくなると考えます。

 

 何事においても、自分自身のものの見方、捉え方のスタイルや、特徴を知り、その都度振り返り、修正することが大切ではないでしょうか。

 

                                          (平野 勝寛)

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