確認行為より得た情報にこだわりましょう

 こんにちは、平野です。

 

 今回は、確認行為より得た情報にこだわりましょうがテーマです。


 先日、事故再発防止研修を担当しました。受講された方は、信号のない交差点で出会い頭事故を起こされていました。

 

 一時停止の標識がある場所で、停止して左右の安全を確かめて進入したのですが、右方からの自転車を見落とし事故となったとのことです。

 

 起こされた事故についてよく伺うと、右方には駐車車両があり、接近してくる他者(車)が全く見えなかったため危険はないと判断され、安心して交差点に進入したことが分かりました。

 

 左右の確認を行ったものの、必要とする情報は何か、得た情報からどのように判断しどんな行動をとれば良いか等について、確認を行う前やその後の対応が不十分なため事故に至ったのです。

 

 トレーニングでは、この点を指摘させて頂きました。事故となった理由と、何をどう改善するべきかをしっかり理解された上でトレーニングを行いました。

 

 その結果、ご指摘させて頂いた点は十分に改善を図ることができました。また、”これで同じ事故を起こさないぞ”という自信も持たれたようです。

 

 確認は事故を起こさないために必要です。しかし、単に顔を左右に振るだけの行為は確認とは言えません。確認とは自分自身が、どのようなミスをして、どんな危険な行動を起こす可能性があるか、相手がどのような危険な行動を取り、その結果どんな事故や危険が起こりそうかを想い浮かべ、それらを未然に防止するために、適切タイミングと方法で情報を収集することです。

 

 確認の目的を意識しなかったり、あまり気にかけなかったりしたときに、見たつもり、確かめたつもりとなり事故を起こすのかも知れません。

 

 見ることは考えることと言われます。私達は、確認の重要性や、確認のポイントを知っていても、見たつもりになるときがあります。

 

 事故を起こさないため、確認の前に何を考え、どんな情報収集が必要か、それらを省略することなくできているかを時々は、チェックすることをお勧め致します。

 

                                          (平野 勝寛)

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