こんにちは、平野です。今回のテーマは、面談です。
面談は、事故を未然に防止するためや、事故を起こされた方を対象に行う場合があります。
事故を未然に防止するための面談は、ペーパーによる適性診断結果や添乗指導結果に基づいて行う場合が多くあります。
再発防止のために行う面談は、起こした事故の経過について、改めてご上司様の一緒に振り返り、何が問題だったのか再発防止にはどのような点を改善するべきかを共有するために行います。いずれにせよ面談は事故を抑止する上で非常に効果的です。
ご上司様は面談を通じて運転適性や日々の運転状況を把握することができます。また、事故に至るまでの経過を把握することができます。
つまり面談は、一般論的な指導ではなく、個々のドライバーの内面的な特性や運転行動上のウィークポイントに基づいた指導を行うことができます。加えて、ご上司様が行うことで尚更その効果が出やすくなります。
面談では一般論的な注意点を指導するのではなく、個々の特性に応じた具体的な内容を指導することが大切です。事故を起こされた方を対象に行う場合は、再発防止という抽象的な目標ではなく、再発防止のため克服すべき課題を具体的に落とし込み、その上でご上司様とご本人が共有する必要があります。
また、事故を越されていない方については今後も事故なく運転するためには、どのようなことを意識し実践する必要があるかをご上司様と本人が共有する必要があります。
面談は業務に伴う運転において、事故防止を個々のドライバーの義務とするのではなく、企業として事故防止に取り組む体制の一部として行うことが大切です。
企業として事故防止に取り組む姿勢をドライバーにアピールすることも可能となり、事故抑止が可能となる場合があります。一般的な注意や指導・説教を行うためのものではありません。この点を踏まえて行うことが大切です。
弊社の運行管理責任者研修では、上記の点について深く掘り下げた内容をご提供させて頂き多くの企業様からご好評を頂いています。
人は常にミスをするものです。従って事故は誰もが起こす可能性があります。企業としてこのリスクに積極的に取り組む姿勢が大切です。その効果的な対策の一つが面談です。
(平野 勝寛)
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◆安全管理・指導者研修
事故防止を図る上で安全風土の形成は重要です。安全風土形成の要である管理職の方へ、安全の必要性を再確認していただくとともに、具体的な役割や指導内容を質疑応答を交えて理解を図ります。
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