こんちは、野村です。
以前に書きましたが、研修を受講したので絶対に事故をしないとはいえません。
研修の受講はリスクの軽減になっているとお考えいただきたいです。(これは我々が適当な態度で研修を実施していることでは決してありません。)
そもそもリスクとは何でしょうか。
ご存知の方も多いと思いますが、リスクとは、発生確率(頻度)×被害の大きさとされています。
例えば、川のほとりに腹を空かせたクマがいたとします。これを危険源とします。しかし、この状況だけでは悲惨な状況は起こりません。上記の定義にあてはめると“リスクはない”です。
そこに釣り人が現れるとするとリスクが発生する(“リスクがある”)こととなります。(リスクが発生し被害が起こります。)
リスクについて、山一証券で破綻原因を究明した社内調査報告書の作成に関与した、弁護士の國廣氏が著書の中で次のように書かれています。
それが許容できないとして排除すべきかリスクなのか、管理すべきリスクなのか、そもそもリスクとはいえない感情論なのかを、客観的、冷静に判断し、メリハリをつけたコストの適正配分により、現実のリスクを最小化することが、真に国民の利益に合致するリスク管理であると思われる。
運転経験の少ない方や、事故の経験者のリスクの大きさを想定しながら、現実にどうするかを冷静に検討しなければなりません。これはとても勇気のいることだと思います。
(野村幸一)