こんにちは、野村です。
米国で大統領の就任式がありました。
ずいぶん以前のことです。今の仕事を始めた頃、ワタシは上司からジョン・F・ケネディーの就任演説を読むよう言われ、その原稿が書かれた古い新聞を渡されました。
しかし、言われた通り読んだのですが、薄っぺらく知性に欠けたワタシは字面を追うだけでした。
「どうだった?」と問われたのですが上手く答えることができません。そんなワタシのとぼけた反応に、上司はあきれながら説明を始めました。
上司が特に言いたかったのは、あの有名な “ あなたの国があなたのために何ができるかを問わないでほしい。あなたが国のために何ができるかを問うてほしい。”でした。
まず自分がすべきことをしよう。義務を負わず責任をとらないで権利主張や自由を求めるのはやめよう。甘えるのはやめて自分のすべきことをきちんとこなしなさい、大人になりなさいと指摘されました。
つい我々は努力を怠り欲求に従ってしまいます。そして、自分は悪くないと言い訳をします。
クルマの運転でも、交通ルールを守らず、スピードを出したり、信号を無視したり。決められた約束事を自分都合で破ってしまいがちです。そんな風に義務や責任を簡単に放棄します。
しかし、自分を律しすべきことをきちんと守ることが、公共の場でクルマを動かすドライバーに求められることです。大人の態度で安全第一主義を心がけたいものです。
(野村幸一)