2017年1月31日(火)と2月1日(水)の2日にわたり、「企業研修インストラクター養成講習」を実施しました。今回の講習には、愛媛県の第一自動車教習所の教習指導員2名様が参加されました。
この研修は、普段、企業への安全運転研修を務めているインストラクターの方を対象として企画したものです。
企業研修を実施するうえでの基本を確認していただくとともに、より高度な研修を実施するために指導上のスキルアップを図り、今後の研修に役立てていただくことがねらいです。
座学と演習、実車を用いた講座により、企業ドライバーへの安全運転研修を行ううえで必要な知識と技能の習得を図りました。
企業ドライバーに対する安全運転研修(企業研修)とは
弊社の企業ドライバー研修には大きく分けて2つのポイントがあります。
ひとつは企業研修の全体像を理解していただき、企業側から見た望ましい研修実施の心構えや考え方についての解説です。
そしてもうひとつは、通常の免許取得のための教習と企業研修の違いを明確にすることで、効果的な研修の進め方を理解していただいています。
上記のポイントを理解していただくために、事例をあげながら講習を進めています。
企業ドライバー役を演じてもらい、よりよい研修に結びつけていただく
今回の研修で行った研修内容は以下の通りです。
・企業研修を行うための基礎知識
安全とはなにか、事故とはなにか、どのような理由で事故が発生しているかなど、基本的な知識を整理して説明しました。このことにより効果的に研修を行なうことができるようそれぞれの知識を順序立てて解説し、理解を深めました。
・それぞれの研修項目の演習
二輪車、四輪車の研修を実施する際の着眼点と具体的な指導を訓練しました。受講される企業ドライバー役を演じてもらい、模擬体験を行ないながら注意ポイントの確認をしました。
・質疑応答
企業研修を実施するうえでの不安や疑問点、困られていることを率直な意見交換の中で解決を図り、アドバイスをさせていただきました。
受講前の動機づけの大切さに気づきました──受講者インタビュー
企業研修インストラクター養成講座を受講された、第一自動車教習所のY様、A様にインタビューさせていただきました。
Y様
Q 2日間の講習の感想をお聞かせください。
A これまでも企業研修にたずさわっていたのですが、この講習を受けて深さが出せればいいなと思って参加しました。参加して広さはもちろんですが、色々な知識を知ることができて深さが得られた気がします。このことで依頼されている企業様に返すことができると思います。
Q 具体的に役に立ちそうなところはどのようなところですか?
A 今までやってきた企業研修と違うところ、特に、受講される方への動機付けというところが印象に残りました。実施する前の動機付けによって受講される方の運転が違ってくるのだなと感じました。この点が実際の研修でも取り入れていけるのかなと思いました。
Q 研修で活かせそうでしょうか。
A 活かせると思います。そのためには、自分でさらに勉強していかないとだめですし、参加した二人だけでなく、研修にたずさわる全員の意思統一が必要であると思います。
―ありがとうございました。
A様
Q 2日間の講習の感想をお聞かせください。
A 今までも企業研修をしていたのですが、研修開始前の話にしても、何となくおこない、教習との違いをあまりつけておらず、考えがやや浅かった気がします。研修開始前の動機付けが不足して、なぜこれをするのかという説明や動機付けが大事だとあらためて感じましたし、すごくわかりました。
Q 今まで受けられたものと今回の講習との違いはありますか?
A 今回は二人だけということもあったのですが、こちらからの要望のとおりの内容で、理解しやすくわかりやすい講習でした。
Q 活かせそうですか?
A そうですね。今のまま帰ってすぐに企業研修を実施して受講される方へ伝えるというわけにはいかないと思いますが、整理をして活かしていきたいと思います。
―ありがとうございました。
【企業研修インストラクター養成講習 データ】
<日時>
平成29年1月31日(火)、2月1日(水)
<場所>
大阪地区 SSD研究所提携自動車教習所
<参加者>
第一自動車教習所 教習指導員2名様