2017年1月20日(金)、3月6日(月)にセキスイハイム近畿株式会社様本社において、「管理者様向け交通安全研修」を実施しました。
交通事故が経営に与える影響は大きい、また新入社員や事故多発者については各営業所、支店での管理職からドライバーへの働きかけが重要であるとのお考えのもとに今回の研修をセキスイハイム近畿様が計画され、管理者様を中心に計55名が参加されました。
事前のアンケートをもとに研修を実施
研修の開催に先立ち、事前にアンケートを取らせていただき、受講される方のお考えを伺いました。その結果、
- 安全管理をする方の役割
- 事故予防と再発防止
- 事故をよく起こす方の特徴
について多くの方が興味を示しておられました。
社内での安全管理の問題点として、
- 管理者の意識・行動
- 安全管理の組織・体制
について課題があると考えておられるようでした。
また、部下への添乗指導を含む安全指導についての難しさも感じておられることが分かりました。これらを踏まえて研修を実施させていただきました。
事故防止策を具体的に解説
実施内容としては、
1・研修目的の理解
研修開始に当たり、目的を解説し、管理者が組織の中で安全指導の要であることを説明しました。また、昨今大きくなりつつある交通安全における企業責任についても併せて訴えました。
2・管理職としての役割の理解
事故を防止するには予防面と再発防止の両面からのアプローチが重要であり、事故が起きてから処理や防止策を検討するよりも、事故が起きる前に、予防安全として日々の取り組みが時間や費用面でも有用であることを訴えました。
予防対策の具体例として、添乗指導 免許証の確認 KYT活動 一声かけ(部下から安全目標を発表させる)などを紹介しました。再発防止対策としては、事故後の面談 部内での事故検討会について解説しました。
3・事故防止に必要な知識
社内での交通事故の発生状況について改めて共有し、それらの事故の原因について事例を用いて考えていただきました。また、知識面として事故の起きるメカニズムや車、人の持つ危険について理解を図りました。
管理者が安全確保のキーパンソンであることをご理解いただく
研修終了時のアンケートには
- 自ら安全意識を強く持ち、常に発信することで風土が熟成され事故が減る
- 事故原因は認知ミスが多いこと、駐車時や追突事故が多いことを事故予防の啓蒙に役立てる
- 当てない運転(上手でなくてもよい、無理をしなくてよい)をドライバーに意識させる
- 日々の声掛けを具体的にし、運転中に思い出させるようにする
など今後、各事業所において熱心に取り組まれる決意が見受けられました。講習会の中で、管理者が安全確保のキーパーソンであることを繰り返し訴えましたが、頂いたアンケートを見ると十分にご理解いただけたようです。
新入社員研修や事故再発防止研修をご利用いただいている他社様からも昨今、管理部門の方に対する講習会のご要望が増えています。
安全を第一にした企業風土の形成には、管理部門の方の安全に対する考え方や行動が必要不可欠であるという認識が高まってきていると感じています。今回の研修を通じ、セキスイハイム近畿株式会社様において、事故削減、安全風土のさらなる形成が図れることをお祈りしております
【セキスイハイム近畿株式会社様 研修データ】
<第1回目>
実施日時 2017年1月20日(金) 10:00~13:00
実施場所 本社様施設
受講人数 24名様
<第2回目>
実施日時 2017年3月6日(月) 15:45~17:45
実施場所 新大阪丸ビル
受講人数 31名様