こんにちは、野村です。
星野リゾート代表の星野氏がこんなことを言っていました。
「同族企業の長所は、長期的な視点で経営を考えられることです。一方短所は、公私混同に陥りやすいこと。公私混同は、社内の不信感を生む。だから十分に注意しなければなりません。」と。
昨年ある知事が、公用車で温泉に行ったり、出張でスイートルームを使ったり、シルクの服を購入したりしました。
あのとき世間は、「せこい!」と知事に厳しい批判を浴びせました。公私混同だと怒りを買った知事は、その職を追われることとなりました。
公私混同とは、公の場でそれにあった思考や言動をしないことです。誰でも、理屈でも直感的でも、そのことはいけないことだと分かります。
税金や会社の金銭・物品を私的に使ってはいけないことは誰でも分かっています。しかし、公的な金銭、物品を大事に扱わず、紛失したり破損したりすることに無頓着な人がいます。
運転研修でも、「会社の車なのでぶつかるかもと思いながら進んだ。自分の車なら無理に行かなかった。」と答える方がおられます。
本音、正直な意見かもしれません。でも、会社の物だからこそ丁寧に扱うべきです。自分の物は大事にして、会社の物を雑に扱うのは、あの知事同様に「せこい」ことではないでしょうか。
甘えを捨て、公私の区別をキチンとつけることが責任ある大人の行動だと思います。
(野村幸一)