こんにちは、野村です。
東京に出張に行き、ある有名なビルを下から見上げたとき、高さと威圧感から、これはバビルの塔のようだなと思ったことがあります。
そのバビルの塔を描いたブリューゲルの絵画が24年ぶりに来日しました。国立国際博物館で開催中の「バビルの塔」展に行ってきました。
少し混雑していて、まじかに細かい描写を見るということはできませんでしたが、原寸を拡大した複製画あり、そちらでじっくり見ることができました。
また、3DのCG動画もあって絵画というより建築という見方ができて興味深かったです。
バベルの塔は旧約聖書にある話です。
人々がひとつ天まで届くような高い塔を作って自慢してやろうぜとなったそうです。それを知った神が、皆が同じ言葉を使っているからこんなことを考える、違う言葉にしたら協力できないだろうと混乱(バベル)した状態にし、それにより人々の塔の建設は中断したそうです。
言葉、考え方、認識が違うと共同作業は難しくなるものです。共通のルールを決め、それに従った方が、共同生活はスムーズに運びます。
交通の場でも、クルマは左側通行とか、赤信号は止まれとか、広い道路に入るときは相手が優先とか、右折するときは直進車が優先とかが決められています。
チョット面倒くさい、嫌だなと思うことがあるかもしれません。でも、交通ルールはお互いが気持ちよく安全かつスムーズに過ごすために必要なことです。
バベルの塔の逸話は、協力したり努力したりしないと良い社会なんてできないよ、と言っているのかもしれませんね。
(野村幸一)