こんにちは、平野です。
今回のテーマは、思い込みです。
日常の些細なことも含め、何等かの判断や、対応を求められたとき、自分の知識や、経験、他人からのアドバイス等で対応しています。
その際、自分自身の願望や、期待、感情の影響を受けてしまう可能性があります。そのため、気付かないで妥当とは思えない選択や対応となってしまう場合があります。
運転研修では、信号のない見通しの悪い交差点に進入する際、付近に歩行者や自転車が見えない時は、飛び出しをあまり想定せず、減速やブレーキを構えることなく接近される受講者の方がおられます。
事実を確かめることや、最悪の事態を考えることを省略し、速く、楽に通過したいという感情の影響を受けた結果なのかも知れません。
このような交差点で、カーブミラーに何も映っていなくても、私の目には、左右の死角部分から、自転車の接近が見えています。壁があるから見えないだけで、本当は接近していると考えているからです。これも一つの思い込みです。
考えるのを省略し、楽をするか、事故を起こさないために、危険を想定するかの2種類の思い込みがあります。どちらも、その時の願望や、感情の影響で変わります。思い込みから逃れることはできませんが、現実と照らし合わせ、自分自身の思い込みは、どうなのかを観察することをお勧めします。
(平野 勝寛)