企業研修インストラクター養成講習を実施

 SSD研究所では、10月16日(月)から18日(水)の3日間にわたり、「企業研修担当インストラクター養成講習」を実施しました。

 

 今回は、津田沼自動車教習所、国府台自動車学校、千葉中央自動車学校より4名の教習指導員様が参加されました。

 

 この講習は、企業研修を担当するインストラクターの方を対象として実施しております。

 

 参加されたインストラクターの皆様は、それぞれの教習所で実施されている企業研修の内容を更に充実させ、より多くの企業様に貢献できるための知識と技術を持ち帰るという意欲を持ち参加されました。

 

  通常の運転免許証を取得するための技能教習に加え、新たに企業研修の実施や、更なる企業ニーズに対応した安全教育への取り組みの推進を摸索されている自動車学校様のお手伝いをさせて頂くために実施しております。

 

 そのため、企業研修を実施するにあたっての心構えや、効果的な研修内容、具体的な実施方法まで幅広い範囲を網羅して行います。

 さらには企業様のニーズに対応した研修内容の企画、提案、実施、アフターフォロー等を座学、実車、演習を取りまぜて進めることで、理解を深めて頂きます。

 

 本講習は少人数で行いますので、講習内容を深く理解して頂くことができます。

 また、意見交換や質疑応答も行いますので、受講後に自動車学校に帰られてから同僚や、後輩、先輩のインストラクター、他のスタッフの方が一丸となって体制作りに取り組むために、何が必要なのかを理解し、身につけて頂くことが可能です。

 

企業研修担当インストラクター養成講習の狙い

 

 弊社の「企業研修インストラクター養成講習」の主な目的は、企業研修についての心構え、態度、必要とされる意識等を本質的に理解することです。

 また、新規顧客の獲得や継続的に研修を受注するためには更なる努力が必要だと知ることで、現在の研修内容や結果、ひいては研修全体を厳しく見直し、具体的に改善していく必要があることを3日間の講習を通して繰り返し解説します。

 

 自社、他社、顧客、社会等の様々な視点や立場があることを学ぶことで、企業研修担当インストラクーとしての視野を広げ、企業が求める研修を継続して提供しようという心構えを理解して頂きます。

 

企業研修担当インストラクター養成講習の内容

 

 企業研修と、通常の技能教習との違いを比較することで、企業研修の目的や方法を明確に理解して頂きます。

 また、企業様で多発している事故事例を取り上げ、防止策として何が最も重要かを解説します。事故防止のためのトレーニングを行い、さらに持続して定着させるためのアプローチでは、より効果的なトレーニング方法を実施する講師側と受講者側の両方を体験しながら意見交換を行い、より理解を深めて頂きます。企業様により満足して頂ける研修を実施するための具体的な方法や関係作り等のポイントについても解説します。

受講者インタビュー

K.Oさん
K.Oさん

 講習を受講された4人の方々にインタビューをさせていただきました。

 

Q 全体的な印象はどうでしたか?

K.Oさん

 深いところまで細かく受講することができたので、大変参考になりました。

 

Q 例えば何が参考になりましたか?

K.Oさん

 どんなところに着眼点を置くかという話では“認知”に重点を置くというところが良かったです。今までは判断や操作に重点を置いていましたが、事故防止には認知が重要であることを改めて学ぶことができました。

 

Q どんなことが印象に残りましたか?

N.Aさん

 受講者に対しての話の進め方や説明の仕方が非常に勉強になりました。というのも、私は一方通行に話をしてしまうことがあり、『話がわかりにくい』と周りの人から指摘を受けることがありました。講習を受けて、受講者に質問をしながら進めていくことで、内容が明確になることが重要であることがわかりました。

 

 

N.Aさん
N.Aさん

 

Q その点は今後の役に立ちそうですか?

N.Aさん

 今後はより改善をしていきたいです。職場の人たちとも共有していきたいです。

 

Q 研修の中でご自身の運転をチェックされる時間がありました。いつもと立場が変わって運転するのはどんな気持ちでしたか?

M.Iさん

 見られているというのはやはり緊張しました。受講者には『緊張しなくていいですよ』と言うものの、逆の立場になるとやっぱり緊張しました。いい体験になりました。

 

Q 同じく、チェックされるというのはどんな気分でしたか?

N.Iさん 

 すごく緊張しました。受講者の立場と言うのが少しわかったかなと思いました。

 自分自身では正しく運転しているつもりでしたが、自分は気づかない癖があることがわかりました。

M.Iさん
M.Iさん

 

Q アドバイスの仕方についてはいかがでしたか?

K.Oさん

 これまでは考えていることや感じていることを、優先順位をつけずにただ話していました。しかし、講習の内容を聞いて、研修終了時に「言った」「言われていない」というトラブルを防ぐためにも、よりわかりやすく、重要度を決めて絞り込んで説明をすることの重要性がよくわかりました。

 

Q 認知について、今までと考え方や捉え方は変わりましたか?

M.Iさん

 もともと、認知については重視していた部分ではありましたが、今までは例えば「もうちょっとよく見て」など表現があいまいでした。今回の研修で見る回数や範囲を伝えるとよりわかりやすいし、イメージもしやすいと感じました。

 その他のトレーニング手法として、IPDE(※)のように運転を分けて、細分化して伝えることもわかりやすいと思いました。

 

※IPDE方式とは、運転を認知、判断、操作の3区分から、①認知(Identify)、②危険予測(Predict)、③決断(Decide)、④操作(Ewecute)の4区分で行う運転方式。各区分の頭文字を取りIPDE方式と言う。

N.Iさん
N.Iさん

 

Q 今回の研修を受けて、今までのご自身からの成長は感じることができましたか?

N.Iさん

 コミュニケーションの取り方について考え方が変わりました。

 これまではオリエンテーションやまとめの時に一方通行に話をしてしまっており、こちらが正しいことを話すことが企業研修の形だと思っていました。しかし、受講者へ質問をするなどして、会話をやり取りしてコミュニケーションをとるほうがいいと感じました。

 

Q 最後に、明日からなにをしましょうか?

N.Iさん 

 当事者意識をしっかり持って臨んでいきたいです。

 

N.Aさん

 自分の行動を見直して、自己分析をしてから改善をしていきたいです。

 

K.Oさん

 自分の中でやるべき内容が決まっており、固まってしまっていた部分があったので、そこを変化させて突き破って、アプローチの仕方等を変えていきたいと思います。

 

M.Iさん

 受講者、引率の方も含めて満足してもらえるように意識して講習はしているものの、自分も営業側の人間であるという意識を持たなければならないと思いました。

 

 ――ありがとうございました。今後の皆様のご活躍をお祈り致します。

【企業研修インストラクター養成講習 データ】

〈日時〉

 平成29年10月16日(月) ~ 18日(水)

〈場所〉

 大阪地区 SSD研究所提携自動車教習所

〈参加者〉

 津田沼自動車教習所 教習指導員2名様

 国府台自動車教習所 教習指導員1名様

 千葉中央自動車学校 教習指導員1名様