SSD研究所では、2018年11月13日(火)から15日(木)の3日間にわたり、「企業研修担当インストラクター養成講習」を実施しました。
今回は、津田沼自動車教習所、国府台自動車学校、千葉中央自動車学校より3名の教習指導員様が参加されました。
上記の3校様は、より多くのインストラクターのレベルアップを図りたいとのことから、昨年に引き続き受講される運びとなりました。
今回参加されたインストラクターの皆様は、企業研修をこれから志す方や、既に実施経験のある方と、知識・経験にバラツキがありました。
そのため、企業研修を実施するにあたっての心構えや、効果的な研修内容、具体的な実施方法まで、幅広い範囲を網羅して講習を行いました。
さらには、企業様のニーズに対応した研修内容の企画、提案、実施、アフターフォロー等を座学、実車、演習を取りまぜて進めました。
本講習は、企業様への安全運転研修を担当するインストラクターの方を対象としています。
通常の運転免許証を取得するための技能教習(以下、技能教習と表記します)に加え、新たに企業研修の実施や、更なる企業ニーズに対応した安全教育への取組みの推進を摸索されている自動車学校様のお手伝いをさせていただくために実施しております。
また、本講習は少人数で行いますので、講習内容を深く理解していただくことができます。加えて、意見交換や質疑応答も行いますので、受講後に自動車学校に帰られてから同僚や、後輩、先輩のインストラクター、他のスタッフの方が一丸となって体制作りに取り組むために、何が必要なのかを理解し、身につけていただくことが可能です。
講習の狙いは、企業研修を実施するにあたって、継続的な利用をいただくための知識、考え方、指導上のスキルアップを図ることです。
座学と実技を組み合わせ、「企業研修の本質的理解」「企業研修の基礎知識」「対象者別の指導ポイント」「研修の模擬体験」「実技チェックとアドバイス方法」などを理解していただくことを目的としています。
■企業研修担当インストラクター養成講習の内容
弊社の「企業研修インストラクター養成講習」には大きく分けて2つのポイントがあります。
ひとつは、座学により企業研修の全体像と企業側から見た望ましい研修実施の心構えや考え方、技能教習と企業研修の違いをご理解いただくことです。
もうひとつは、演習による企業研修の体験です。適性テストや実技チェック、アドバイスなど、受講者とインストラクターの両方の立場から体験していただきます。
そうすることで、留意点を直接感じることができ、効果的な研修の進め方を理解できます。
しかし、これらの知識だけでは、効果的な研修を行うことはできません。自らの視点を増やし、状況を広く理解し行動する態度が必要です。そのため、インストラクター自身が成長していこうとする姿勢の必要性を講習の中で繰り返し伝えています。
自社や他社、顧客、社会などの多くの視点から企業研修をとらえていただけるよう配慮しながら講習を進めています。
受講者インタビュー
講習を受講された3人の方にインタビューをさせていただきました。
M.Hさん
Q.どんなところが参考になりましたか?
A.講習内容と、今までの企業研修の進め方を照らし合わしながら受講できたことが良かったです。
Q.具体的にはどんなことですか?
A.受講者の方へのアドバイスが、やや一方的な説明となっていたことに気付くことができました。
実車トレーニングでの演習では、所内コースやポール等の設備を活用することで、更に効果を出せる方法を習得できて良かったです。次回の研修で早速実践してみようと思っています。
Q.今後の努力目標をお聞かせ下さい。
A.企業の安全担当の方の考えや、ご要望をよく確認してから研修を行います。受講者の方へのアドバイスは、より深く受け入れて頂けるように、質問を交えながら行います。
M.Yさん
Q.どんなところが参考になりましたか?
A.企業研修と技能教習との違いを理解することができて良かったです。
Q.それは、どういう点で良かったと感じましたか?
A.企業研修を技能教習と同じように考えていたことに気付くことができました。この点に注意することでクレームを減らすだけでなく、効果的な企業研修を行えると思います。
Q.今後の努力目標をお聞かせ下さい。
A.企業研修を行う上で、問題や改善するべきことがあれば妥協せずどんどん提案し改善していきます。
実車では、コメンタリードライビングによる、より効果的なトレーニングできるように内容を深めます。
S.Yさん
Q.どんなところが参考になりましたか?
A.企業研修と技能教習との違いを理解することができて良かったです。
Q.具体的にはどんなことですか?
A.企業研修と技能教習との理解が浅く、分かったつもりになっていたことに気付くことができました。
受講者の方の運転技量に応じたコメンタリードライビングの内容や進め方を知ることができて良かったです。
Q.今後の努力目標をお聞かせ下さい。
A.受講者の方、企業の安全担当の方には、事故防止上の優先順位を決めて具体的に研修を行っていきます。
――ありがとうございました。今後の皆様のご活躍をお祈り致します。
【企業研修インストラクター養成講習 データ】
〈日時〉
平成30年11月13日(火)~15日(木)
〈場所〉
大阪地区 SSD研究所提携校自動車学校
〈参加者〉
津田沼自動車教習所 教習指導員1名様
国府台自動車学校 教習指導員1名様
千葉中央自動車学校 教習指導員1名様