暇と退屈

 こんにちは、野村です。

 

 今年のクリスマス。ワタシはキリスト教徒ではありませんが、何も考えることなく、いつものようにケーキとチキンを口にしてお腹を満たしました。

 

 イエスは「人はパンのみに生きるにあらず。」と言われました。

 

 このことについて、暇と退屈の倫理学(國分功一郎著)に次のようにありました。

 

「吉本隆明はこの言葉を解釈して、人はパンだけで生きるのではないが、しかし、パンがなければ生きられないことをイエスは認めたのだと言った。

 

 これを発展させればこのように言えるのではないか。

 

 人はパンがなければ生きていけない。しかしパンだけで生きるべきではない。私たちはパンだけでなく、バラももとめよう。生きることはバラも飾らなければならない。」

 

 

 もうすぐお正月。暇だなあとお考えでしょうか。退屈は嫌だと喧噪の街中へ足を運び、初売りやバーゲン、グルメで、物欲や食欲などの欲求を満たしますか。それも一考です。

 

 でも、せっかくの長い休み。暇を楽しむのはどうでしょうか。ゆっくりと本を読んで忙しい日々の疲れを癒すのもいいかもしれません。

 

 この本は日常を違うように見せてくれます。お勧めです。宜しければお正月に一読をどうぞ。

 

                                           (野村幸一)

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