こんにちは、高林です。
SSD研究所では違反再発防止の研修も実施しています。受講対象となる方は、業務中の運転で、違反を繰り返したことで受講されています。
「なぜ違反をしたのか?」という理由は、ドライバーそれぞれによって違います。しかし、ご自身が認識していて違反を繰り返す方がおられます。
違反再発防止研修を長く実施していますが、この研修の難しさはここにあると思います。
研修時にドライバーと面談して違反状況を伺っても「運が悪かった」などと言われる場合もあります。
違反をした時の状況を詳しく振り返り、そこからどのような運転をすべきかを学ばなくては無違反にはつながりません。
たとえば取締りを受けたときに「たまたまであった」とか、「みんながやっていること」などを考えてしまうと、そこで思考が止まって再発の可能性を高くしていると思います。
また、スピード違反をして検挙されたから、次からはスピード違反をしないという単なる反意語にする場合があります。しかし、これも結果的には再発防止には結びつきません。
違反の事実の振り返る内容と、運転への反映させ方が大事なポイントと考えます。ただ、これらのことを考え着いたとしてもドライバーによって考え方や感じ方は異なります。
あたり前ですが、インストラクターが正しい運転方法を説明しても、ドライバー自身に実施してもらわないと意味がありません。納得性の高いものをどう気づいていくかを考えています。
(高林一夫)